北海道大学大学院 教育学研究院・教育学院 English
研究室紹介
この研究室では、思春期の発達およびこの時期に生じる問題について研究しています。問題という視点から発達をとらえることで、これまでとは違った形で人間についての理解を深め、発達を体系的に記述することを目指します。具体的には、小学校高学年〜大学生を対象に、非行やいじめといった問題行動、学校・学級内の友人関係、SNS上の対人関係や家族関係、不登校・ひきこもり、思考や自己の発達、学校適応や居場所、子どもの貧困、若年女性が抱える問題など、各々のメンバーの関心にもとづき、研究を進めています。
アドミッションポリシー
何か特定の分野の最先端を目指すというよりも、個性的な面白い研究をする人たちが集まる研究室を目指しています。そして、個性的なテーマの追求が、結果として、その分野の最先端になることが理想です。そのため基本的には、研究室に所属する各人が自立したテーマをもち、それに向かって自ら追求する姿勢を尊重します。
大学院受験について
当研究室に興味を持ち、大学院の受験を考えてみようという方は、事前に、加藤まで連絡をください。連絡先は、katou[at]edu.hokudai.ac.jp ([at]を@に変えて下さい)にメールでお問い合わせください。また学部時に心理学、あるいは近接領域を専攻されていなかった方には、基本的に学部3年次への編入をお薦めします。
北海道大学総合博物館, 2022.09.14.
News
学会・研究会
■ 日本発達心理学会第35回大会,大阪国際交流センター(2024年3月6ー8日)で教員と大学院生が発表を行います。
■ International School Psychology Association Conference 2023 Bologna(July 5-8th, 2023)で教員と大学院生が発表します。
出版物
■ 加藤弘通・岡田有司・金子泰之(編著)教育問題の心理学 福村出版(発達心理学研究室の大学院生も多数執筆しています)
■ 加藤弘通(2022)発達心理学からみた「大人ではないこと」の意味 世界の児童と母性, vol.91, 7-10.
■ Mizuno, K., Shu, Y., Ota, M., & Kato, H. (2022) Peer Group Status and School Bullying: The Case of Middle-School Students in Japan. Adolescents, 2(2), 252-262; https://doi.org/10.3390/adolescents2020020
■ Shu, Y., & Luo, Z. (2021)Peer victimization and reactive aggression in junior high-school students: A moderated mediation model of retaliatory normative beliefs and self-perspective. Aggressive Behavior, 47, 5, 583-592. https://doi.org/10.1002/ab.21982
■ 佐藤奈月・加藤弘通(2020) テキストマイニングを用いた高校生がインターネットで新しい知り合いをつくるきっかけについての考察:男女差に着目して 情報教育ジャーナル, 3, 1, 19-26. https://doi.org/10.24711/jite.3.1_19
■ 『さっぽろ子ども・若者白書2020』が刊行されました。当研究室の教員、大学院生、OBも執筆しています。
■ 常田美穂・辰巳裕子・北川裕美子・吉井鮎美(編) 『子ども家庭支援の心理学ー子どもの未来を支える家庭支援のあり方を探る』が出版されました。教員と大学院生(濤岡さん、侯さん)で第2章「思春期から青年期の発達の特徴」を執筆しています。
■ 鈴木育美 2020 刑務官となった女性が職務にやりがいを見出すまでのプロセス 国際ジェンダー学会誌, 18,
■ 侯玥江・太田正義・加藤弘通 2020 小中移行期における学校享受感の変化様態および教師・親との縦断影響プロセス 教育心理学研究, 68, 360-372.
■ 鈴木育美 2020 症例研究 女性受刑者に対する薬物依存離脱指導 : 薬物を使わない生き方の探究 児童精神医学とその近接領域, 61(2), 138-159.
■ 濤岡優 2020 青年期から成人期にかけての自己形成における「子どもとしての自己」:親子の分離ー再接近過程に注目して 心理科学,41(1), 1-18.